近年、関東を中心に「風しん」が流行しています。出産で多い年齢層の30代の男女に、風しんの抗体を持っていない人も多く、現在は殆どの市町村で、無料で抗体検査を受けることができます。風しんは急性の風しんウイルスによっておこる発疹性感染症で、飛沫感染により感染の前後約1週間は家族やパートナーに感染させる厄介な病気で、インフルエンザよりも簡単に感染します。 子どもの頃に風しんにかかったことがあるから大丈夫など言われている方も、実は違う発疹だったというケースや、既に抗体値が落ちている可能性もあるので、大人になった今、改めて検査をした方が良いでしょう。 特に妊婦は予防接種が重要で、妊娠20週頃までに妊婦が風疹ウイルスに罹患すると胎盤を介して胎児にも感染し、幼児が「先天性風疹症候群(CRS)」になる可能性が...
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- 2020 7月
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妊婦の子宮は5〜8ミリで、妊娠が経過するに従い薄く伸びています。子宮破裂は多くの場合予兆がなく、突然起こり、適切に帝王切開を行い胎児を出さなければ母体の死亡、加えて胎児の脳性麻痺の可能性が高くなりますが、現実的に突発的な子宮破裂の対応には病院にいても30分程度はかかるため、脳性麻痺は回避できないことが多いです。 子宮破裂の原因は多く、中でも帝王切開の経験ある妊婦は、次回の出産も帝王切開をしないと子宮破裂の可能性が高いので、帝王切開を続けることを勧められます。経産回数の多い妊婦も子宮が薄くなっており、さらに細かいキズが多く刻まれてい流ので、初産の妊婦よりも子宮破裂の可能性が高くなります。 帝王切開以外の原因は、自然子宮破裂として、先天性子宮異常、巨大児、多胎妊娠、胎位異常、回旋異常、羊水過多、...
中期以降の赤ちゃんは、子宮の中で頭を下にして成長(頭位)をしますが、中には立ったような姿勢で頭が上、足やお尻が下になっている赤ちゃんもおり、「逆子(骨盤位)」と言います。自然な状態では身体が大きくなるにつれ頭が重くなるので、逆子の状態が続いても出産が近づくと頭が下にきます。ただ、早期であれば「逆子体操」や「ツボ押し」、「はり治療」、「張り止めの薬」で治ることはありますが、32週を過ぎると、子宮が狭くなり羊水も増えないので、赤ちゃんも動きづらくなり、自然に戻ることは少なくなります。36週には約95〜97%の赤ちゃんが頭位になりますが、逆子のままの子もいるので、何とかして頭位に戻すか、帝王切開の決断をせざるを得ません。 逆子のまま出産するリスクは大きいので、基本的にはそのまま自然分娩はしません。...
いざ出産が近づいたとき、お産で何があるか、直前までわかりませんよね。予め予習をしておくことで安心できることもあります。分娩様式や各リスクについて知っておきましょう。 自然分娩 昔から自然分娩でのお産が最も多く、妊婦の多くがこの方法を望みます。陣痛を経て膣を通って赤ちゃんが出てくる分娩様式の総称なので、促進剤を使用したり、吸引をしても、自然分娩の範囲となります。吸引などをすると、頭部に障害が出ることもあるので、判断をしかねることもありますが、必要であれば吸引分娩をし、赤ちゃんの心拍数を保ちます。 帝王切開 帝王切開は、元々股関節に問題がある場合や、巨大児で経膣では難産が想定される場合などに行う分娩方法です。・逆子・多胎妊娠・児頭骨盤不均衡・前置胎盤・子宮筋腫・高齢出産、破水や持病などの関係で予...
陣痛は、産前産後に起こる子宮収縮で、お腹が痛くなる症状です。出産前は前駆陣痛、出産間際に本陣痛や分娩陣痛があり、出産を終えると後陣痛が起こります。 前期破水 自分の力ではどうにもできないように、生温かい水が膣から出ます。羊水が減ると胎児に影響があり、そのまま帝王切開や緊急で促進剤を使い出産することもあります。子宮口が開くと雑菌が入る可能性があるので、お風呂やシャワーはせずに、病院やタクシーに電話をして、生理用ナプキンを当てて、入院の準備をします。 前駆陣痛 前駆陣痛は36週頃か37週頃の臨月、正産期頃に起きはじめ、お産直前まで、不規則な痛みが続きます。そこで産婦人科に電話しても、出産には至らないので、そのまま自宅で待機し、本陣痛が来るまで待ちます。お腹が張って固くなり、月経痛のようなキューっ...
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