皮膚科の専門医の間では、ステロイドはイボによくないとの研究結果が多数あるそうです。下記の写真は、googleの画像検索で「ステロイド イボ」で上位に表示される画像です。ステロイド使用の影響でイボが悪化したケースの写真を見ることができます。

特に、アトピーでステロイドを常用している人や、管理人のように「日焼け」をして処方される人、手荒れで病院にかかり、副腎皮質ホルモン剤を処方される人は、まず自分にウイルス性のイボが1つでも無いか、自己の事前チェックが必要でしょう。

ステロイドって何?

ステロイドとは、副腎(両方の腎臓の上端)から作られる「副腎皮質ホルモン」の1つです。

副腎皮質ホルモン 腎臓
副腎皮質ホルモン 腎臓

ステロイドホルモンを軟膏や飲み薬として使用すると、体の中の炎症を抑えたり、「免疫を抑える」作用があり、白血球の働きを抑えるなど、さまざまな疾患の治療に使われています。この「免疫を抑える」働きこそが、細菌や真菌、イボの原因であるウイルスに感染しやすくなる要因の1つになります。なぜなら、「免疫を抑える」ということは、免疫を低下させるということだからです。但し、ステロイドといっても成分の強いものから弱いものまであるので、一概に全てがダメだというわけではありません。

ステロイド

管理人も以前、かなり酷い「日焼け」をした際に薄く伸びるタイプの「副腎皮質ホルモン」を処方してもらいましたが、腕に塗ってもイボに影響はありませんでした。ただし、塗る際は手のひらで塗らない様、細心の注意を払いました。

「ステロイド」によるその他の副作用一覧

皮膚萎縮強いステロイドを半年以上使用した場合、皮膚の厚さの大部分を占めるコラーゲン繊維が減り、皮膚が徐々に萎縮し薄くなります。
毛細血管拡張顔にステロイドを塗ると、皮膚の表面に近い血管が広がり、頬のあたりを中心に血管が浮いて見えるようになることがあります。
多毛長期間使用すると塗っている部分の毛が濃くなる事があります。男性ホルモンが少ない女性や子どもに起こりやすいです。
色素異常強いステロイド外用剤を使用した場合、ごくまれに色素脱失が起こります。
多汗何でもないところで汗が多く出て、自分でもどうしようもありません。
不眠寝付きが悪くなります。
血圧上昇血圧が120以上など、高くなることがあります。
骨粗鬆症骨の密度が低くなることがあります。
胃潰瘍胃に潰瘍が出来、穴があくこともあります。
動脈硬化動脈の流れが悪くなります。
白内障・緑内障目が菌に侵され、失明することもあります。
ステロイド筋症筋力低下が起り易くなります。

ステロイドは「喘息」や「アトピー」治療、様々な「傷の治療」などによく利用され、大変便利な薬ではありますが、「副作用」も多いため、使用には注意が必要です。ウイルス性イボがある状態で、ステロイドを併用しなければならない場合は、自分から医師に相談しましょう。

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