妊婦 体温

妊婦の体温の目安

妊婦さんの体温は、妊娠週によって変化しますが、比較的高いのが特徴です。大まかに言うと、妊娠13週頃までは高温の36.7度以上をキープします。その後、体質によっては19週頃まで高温が続き、その後、徐々に36.3〜36.6度となります。微熱の期間は長いため、頭痛や倦怠感も感じますが、大きな心配は要らないでしょう。

14週〜27週の妊娠中期に、妊娠が順調で体温が36.7度以下となってきた頃、胎盤が出来上がった証であり、つわりも控えめになってきます。妊娠28週の後期から臨月までは、妊娠前の平熱36.0度〜36.6度前後となります。

妊娠すると、妊娠黄体として黄体ホルモンを分泌し続けるので、平常時には14日間前後続く高温期が17日以上続き、体温は下がらなくなります。

36.7度以上の微熱があっても、ある程度気にしなくても大丈夫ですが、妊婦さんでも37.2度以上であれば、風邪などの症状が疑われますので、それ以上に悪くならないように療養が必要です。妊婦さんは免疫が低いので、早めに休むように心がけましょう。

妊婦はなぜ体温が下がらなくて高温❔

体温が下がらない理由としては、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が、妊娠の超初期(受精直後)から分泌されはじめます。これが妊娠黄体を刺激し、エストロゲンやプロゲステロンを作らせます。それらの働きで体温は下がらず、高温を保つため、妊娠初期には微熱を感じるのです。

妊娠初期(妊娠1~4ヶ月)に、今まであったつわりがなくなり、体温が4日程度下がり続けた場合、妊娠が継続されていない可能性もあります。産婦人科の受診をしてみましょう。

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