口の端が切れたり、できものが出来ることを、「口角炎」と言います。初めは片方の口にでき、結局左右両端の口に亀裂が入り、膿んでいきます。
ヘルペスウイルスによる水泡ができるヘルペスとは別の病気ですので、ウイルスによるものと見分けがつかない場合は、病院で診てもらいましょう。
口角炎は自然治癒の場合、免疫や栄養が整ったら、かさぶたになって治ることも多いですが、口の両端にできた亀裂は大きくなりがちで、笑ったり、食事をするときに痛くて、大きく口を開けられないのが苦痛となります。
口は毎日使うので、一度できると治るまでに10日ほどかかります。
口角炎の原因としては、ビタミンB2、ビタミンB6、鉄分不足やストレスが原因であることも多く、妊婦さんは特にビタミンB6と鉄分が足りなくなるので出来やすいです。また、免疫低下によりカンジダ菌が悪さをしている場合もあます。
口角炎の治療薬(塗り薬)
歯科や皮膚科、産婦人科で処方される薬の一つとしてはオルテクサー口腔用軟膏が一般的です。歯科で処方もしてもらえますし、妊婦さんで口角炎ができた場合は、歯科に行かず、産婦人科で処方してくれますので医師に相談してください。
オルテクサーの皮膚への使用は、妊娠にはほとんど影響がないので、妊婦さんにも処方されるわけですが、妊婦や子どもの「長期使用」には向いてないので、数日塗って、ささっと完治させるのが一番です。
サボって塗ったり塗らなかったりすると、口角炎はなかなか治りにくく、簡単に再発します。
治りかけは、ガサガサしたかさぶたになり、はげ落ちて治りますが、途中で触ったり出血させたりすると治りが遅くなります。普段から唇を触りすぎず、口紅などは菌の付着に気をつけ、衛生的に保湿してください。
妊婦さんはつわりにより胃を痛めていることが多いので、ビタミンB6や鉄などの栄養をしっかり摂っておくことが予防となります。