妊婦のくしゃみと鼻水について

妊娠中は身体の免疫力が低下し、過敏になるため、風邪のような症状が続いたり、くしゃみ鼻水が頻繁に出るようになります。気をつけてもらいたいのは、そこで安易に風邪薬や花粉症の薬を自己判断で飲まないこと。特に冬場、インフルエンザワクチンなどが効いている間は身体は少し強い状態ですが、3ヶ月の効力が終わるとたちまち身体の抵抗が弱くなり、本当の風邪もひきやすくなります。

その後春になり、くしゃみ鼻水は、引き続き頻繁に出るようになりますが、出産すれば少し改善することも多いので、心配は不要です。きちんとマスクをつけ、湿度や栄養面を保ち、普通の生活を送りましょう。

くしゃみによりお腹が痛くなることがありますが、おかしな体制をしない限り子宮への影響は少ないので、流産や早産などの心配は要りません。痛むのは横隔膜という箇所が反応して伸びているだけです。

妊婦のゲップと逆流性食道炎

あからさまにゲップが出る人もいれば、空気が出てくる症状の人もいます。1日100回くらいゲップが出てしまうという妊婦さんも少なくありません。

妊娠中はhCGホルモン(プロゲステロン)が増え、つわりをはじめ、胃や腸の働きが弱くなり、胃酸の分泌も減り、胃の調子が常に悪い状態が続きます。のどの奥から常に空気が出るようなゲップが続くこともしばしば。あまり気持ちが悪ければ時には炭酸水などで緩和させることもいいですし、牛乳などで抑えても良いでしょう。

妊婦の日常的なゲップは過度な心配は要りませんが、あまり呼吸が乱れると過呼吸のような症状や、軽い呼吸困難になったりすることもあり、注意も必要です。妊婦の多くが胃の調子が悪いため、肌荒れもひどくなります。

また、つわりによるゲップの悪化で気をつけたいのが、逆流性食道炎(GERD)です。逆流性食道炎は比較的治りにくく、胃液(胃酸)が逆流してくる病気で、食道がただれたり、胸焼けにより食事の量が減ってしまい、逆流性食道炎が原因で妊婦が栄養不足になると危険です。

妊娠中期に入り、おへその上まで子宮が大きくなれば、さらに胃を圧迫することでゲップや胃もたれの症状が続きます。和食を中心とし、野菜を多く取りましょう。

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