「ウイルス性イボの治療法」は、とても沢山あります。治療法が沢山あるということは、絶対的な治療法は無いという、珍しい病気です。保険適用外になることも多いため、模索されている症状です。
サージトロン高周波メス、レーザー治療

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イボ患部の皮膚の下層ごと高周波メスで焼き切り、イボより大きめの範囲で皮膚とウイルスを除去します。大きくなってしまったイボに適した治療法です。多量の出血がありますが、治るとつるっとした傷痕なので、目立ちにくいです。麻酔の注射をし、拡大眼鏡でイボ患部を確認しながらイボを除去していきます。「白血病」や「糖尿病」等、傷が治りにくい病気をお持ちの方はレーザー治療は出来ません。指周辺や爪の中のイボは手術が困難になりますので、やるなら早めに決断しましょう。
1ミリ単位で価格が決められることが多くなっています。あれこれ治療法を試した結果、イボが大きくな理、数も増えてから、高周波メスやレーザー治療する方が多いので、結果的に数十万円もの大金が必要になるケースが跡を絶ちません。やると決めたら早めにやるのが良いでしょう。他の治療法でも効き目がなく、これ以上はイボを大きくしたり、増やしたりしたくない場合は、電気メスやレーザー治療をすることが望ましいですが、他の場所に再発することは十分にあります。
CO2レーザーやYAGレーザー、切らないレーザーなど、「レーザー治療」といっても様々な種類がありますので、信用できる医師と相談してください。「美容系のクリニック」や「炭酸レーザー」だと再発のケースが高く、断られるケースもあるようですね。
様々な治療に用いられる「高周波メス、サージトロン」について知りたい人はコチラ
※罹る医師によって使用するサージトロンの機種は異なります。
液体窒素凍結療法

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鉄製瓶の中にある液体窒素を魔法瓶に移し、専用の綿棒で液体を含ませ、イボを焼いていきます。1回に2秒ほどを数回し、白くなったら離します。液体窒素はマイナス270度以上の温度で細胞ごと凍らせます。火とは違い、皮膚が赤くなったりしないのが特徴です。現在ではスプレー式の液体窒素療法のできる医師もおり、患部へのあたり具合が細かいため、綿棒で行うよりも効果は高いです。
10秒以上焼けば水ぶくれになりますが、水ぶくれまでにならないと効果は見られないのが実情です。かなり痛く、数日は痛みが残り、刺さったような感覚に襲われます。足の裏の場合は歩行に困難をきたす場合がありますので、職業によっては考えた方が良いでしょう。「保険診療」ですので、1度につき1000円~2000円での診療費となりますが、毎週焼き、数ヶ月となると時間も経費もかかります。
芯が残っている場合は再発もします。大きなイボは、血豆になる程焼いてもらえば効果があります。半年以内に治らない場合は、「液体窒素療法」には不向きなイボです。繰り返した液体窒素によりイボは硬くなり悪化している可能性もあるので、サージトロンやレーザーでの治療に切り変えたほうが良いでしょう。
民間療法

なすのヘタの湿布や、イチジクの木の汁の湿布、ティーツリーオイル、ニンニク、ダクトテープ、重層、たんぽぽ、アスピリン錠塗布、はと麦茶服用、線香焼却、木酢液塗布など、世界中様々試されてきた民間での療法が多数あります。ただ、人によるので必ず治るというものは無く、何年も置くうちにイボは大きさを増します。イボを治すためにはそもそもの体質を改善することが求められます。管理人も民間療法をいくつか試したので、ご興味があればご覧ください。
漢方療法

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冷えや皮膚免疫に関わる体質を改善する為に漢方を処方するのも1つの手であるかもしれません。数年はかかります。ただし、保険適用内の「ヨクイニン」だけを飲むことで治るケースは殆ど無いので、病理を解明し、上質な「漢方」を正しく処方することのできる漢方医にかかる必要があります。漢方と液体窒素療法を組み合わせて使用する医療機関が多いようです。
サリチル酸

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「スピール膏」ともいうシール状の薬。自宅で簡単にでき、価格も1000円程。皮膚を柔らかくし、白くふやかして、イボをピンセットなどで簡単にとることができるようにします。まれにサリチル酸で再発もなくうまくいく人もいます。良性のイボやイボの表面は程度とれますが、「ウイルス性」のイボには通常、使用してはいけません。私は当初、何も知らずに「スピール膏」を使いましたが、周囲の傷ついた細胞にもウイルスが転移し、イボの範囲が広がった又は変化がありませんでした。
まれに、主治医からも病院での「サリチル酸」の提案があることがありますが、結果が正確に分かっていない医師か、あなたのイボにお手上げの証拠でしょうから、不安でしたらその場で断るようにしましょう。医師にかかり、ウイルス性ではなく「魚の目」や「老人性イボ」「良性のタコ」と診断された場合、市販の「スピール膏」が大変役に立ちます。
プレオマイシン

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抗がん剤の一種で、主に注射療法で行います。塗り薬タイプになったものもあります。保険適用外なので一度の注射で5000円~40000円ほどを見積もっておきます。数回は射つ必要がありますが、病変の皮膚が硬くなり、何年もイボが治らないケースもあります。接種後は痛みが強く、歩行に困難をきたす場合があります。これは私はやりません。
電気凝固焼灼

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局所麻酔をした後に電気による熱でいぼを破壊する方法で、傷が残り易いという特徴があります。通常、電気凝固焼灼は子宮筋腫などの治療にも使われます。イボ患部を電気焼灼で黒く焦げた状態にし、剥離させます。ほくろをとる場合の原理と似ています。