妊婦の皆さん、子宮も大きくなって、血行も悪くなり、ある日突然、耳がつまるような、閉じたような、飛行機に乗ったような、プールなど水の中にいて、耳がこもったような感覚になったことはありませんか❔これは、ホルモン変化と血流変化による「耳管開放症」です。寝ている時にはなりにくいのですが、起きたり座ったりしているとなりやすく、歩き回ると血行が良くなりすぐに症状が出る場合もあり、慢性化すると血管のドクドクとした音や呼吸音が聞こえたり、耳が痛くなることもあります。貧血気味や体調が悪い日に「耳管開放症」になることもあります。また、「耳管開放症」でない場合は、喉と耳の間が詰まっているので、耳鼻科で開通してもらう必要があります。尚、鼻や喉に炎症がある場合は「耳管狭窄症」の疑いもあります。

「耳管開放症」と言えば、「両側耳管開放症」で活動休止していた歌手の中島美嘉さんで知名度のあった病気ですが、中島さんは両耳ということで大変だったでしょう。

妊婦の場合、妊娠期を終えると治ることが多いのですが、妊娠期に耳閉に閉塞感があると心配になりますよね。耳管開放症は、閉じているはずの耳管が閉じない症状で、中耳炎とは違います。したがって、耳鼻科で中耳炎かもしれないと言って中耳炎の治療をすると悪化することもあるので注意してください。飛行機など気圧の問題であればツバをのみ込むなど耳抜きをすると治りますが、耳管開放症は耳抜きでは治りません。

耳管開放症を即、治す方法は、お辞儀をして頭を下に向けることです。頭に血が上ると良くないので、数秒でやめてください。逆にやってはいけないのが、綿棒ななどを入れる耳かきと鼻すすりです。これは耳の状態を悪化させ、中耳炎に導くことがあります。妊婦はストレスも軽減させた方が、マイナートラブルになりにくいです。

妊婦さん以外にも、ピルなど避妊薬の服用やダイエットで痩せた人にも見られることがあリます。

妊娠期に、あまりにも気になるようであれば耳鼻科に行っても良いでしょうし、軽度であれば出産後まで待ち様子を見ることも考えましょう。

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