陣痛は、産前産後に起こる子宮収縮で、お腹が痛くなる症状です。出産前は前駆陣痛、出産間際に本陣痛や分娩陣痛があり、出産を終えると後陣痛が起こります。

前期破水

自分の力ではどうにもできないように、生温かい水が膣から出ます。羊水が減ると胎児に影響があり、そのまま帝王切開や緊急で促進剤を使い出産することもあります。子宮口が開くと雑菌が入る可能性があるので、お風呂やシャワーはせずに、病院やタクシーに電話をして、生理用ナプキンを当てて、入院の準備をします。

前駆陣痛

前駆陣痛は36週頃か37週頃の臨月、正産期頃に起きはじめ、お産直前まで、不規則な痛みが続きます。そこで産婦人科に電話しても、出産には至らないので、そのまま自宅で待機し、本陣痛が来るまで待ちます。お腹が張って固くなり、月経痛のようなキューっとするような痛みや、腰あたりが重くなったり、骨盤や下腹部にピリッとした痛みがあリ、ある程度我慢できる痛みですが、元々生理痛がひどい人は、寝れないほど痛いこともあります。赤ちゃんが出てこないように固くなっていた子宮頸部がだんだん軟らかくなっていくための陣痛なので、痛みは3日など数日間続きます。子宮口は開いていても2センチ以内であることが多く、まだ出産まで時間があるので、いつでも入院できるように荷物を整理しておきましょう。

前駆陣痛で、病院には行かない場合↓

□ おなかの張りと痛みは不規則
□ 少々出血があるが、おりものに血が混じった程度で量が少ない(おしるし)
□ 赤ちゃんが動いている

本陣痛

本陣痛に入ると、一定の間隔で陣痛がおき、5〜10分間隔など、少なくとも1時間に6回以上の規則的な陣痛です。陣痛アプリなどを活用して、陣痛の時間をメモしておくと、本陣痛に入ったことがわかりやすいでしょう。本陣痛の痛みは強く、そこ頃には子宮口が4~6cm開いています。生まれる直前は、陣痛は3分間隔で、1回の陣痛が1分程度続き、いよいよ出産です。

病院に連絡して診察するタイミング↓

□ 陣痛の痛みが 10 分間隔で起こる □出血の量が多い □頭や膜が出てきている(救急車) 

後陣痛

出産後して、子宮が元の大きさに戻るために収縮することを後陣痛(こうじんつう)といいます。分娩翌日から2~3日間ピークが続き、痛みが強いと日常生活にも支障をきたすこともあります。長い人で1ヶ月痛みが続く人もいます。会陰切開をしている人は、後陣痛に加え、会陰の痛みが残るので、座ることに工夫が必要です。出産の際に子宮収縮剤を使うので、痛みが強く、経産婦の方が症状が強いことが多いです。勝手に痛みどめなどを使用せず、医師の判断に従ってください。

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