イボを液体窒素で治そうとした場合の方法は?痛みは?経過は?結果は??等、治療に行く前に知りたい方の為に、管理人が、イボの部位手足6箇所、合計10回以上通った液体窒素の感想を話します。

液体窒素で治りやすい部位

まず、結果として、管理人はどのイボも「液体窒素」では治りませんでしたが、数人の知人の話では、手にできた大きくないイボであれば液体窒素療法で3回前後焼けば治ります。5ミリ以内前後が目安です。イボが大きくなると深さも増しますので、ちょっと焼いたぐらいでは変化は無いでしょう。

液体窒素で治り難い部位

足の裏のイボの場合、皮膚の厚さも2ミリ近くあり、床や靴に常に接していることから、「液体窒素」では完治は簡単ではないと考えられます。液体窒素を続けることは、広がりを少しでも食い止める効果はあります。

管理人は、大学病院で初診の4000円代は抜かして1回980円(保険診療)で「液体窒素療法」を10回以上してもらいましたが、「変化なし」と「悪化した部分」「増えたイボ」という経過を辿りました。足底で治らなかった例を複数聞いたことがありますので、足底の方は用心した方が良いかもしれませんね。手のほうが皮膚が薄いので完治する可能性が高いです。

大学病院と皮膚科専門医の液体窒素の違い

大学病院の担当医は、自分では焼かず、皆さんは施術担当のいる別室で処置を受けることになると思います。時間もかなり待ちますし、予約も簡単ではありませんでした。特に初診で紹介状が無い場合、3ヶ月程平気で待たされます。大学病院の場合、若手の医師、又は、まれに看護師の制服を着た人が液体窒素をあててくれます。もちろん地域によっては、積極的に主治医が行うこともあります。したがって、大学病院に行ってまでも「液体窒素療法」しかしてもらえない場合、近くの皮膚科やクリニックの方がむしろ都合が良いと思います。

どこにでもある皮膚科専門クリニックの場合、飛び込みでも診てくれることが多く、施術も担当の医師がその場で行ってくれます。看護師さんが準備物を用意してくれますが、危険な液体窒素は医師が扱うことが多く、手際も良く、ささっと焼いてくれます。現状、イボを見るなり「液体窒素で焼く」だけの皮膚科が多いので、それでよければ定期的に行ってみるのが良いでしょう。但し、足裏の液体窒素療法は難治です。

液体窒素治療の方法

材料は魔法瓶のような液体窒素の液が入った水筒をベッドのそばに置き、医療用の長い綿棒で液を浸し、患部に押して浸透させていきます。手の場合は椅子に座ったまま向かって行い、足の人は寝かせられます。日本ではまだ、液体を綿棒で押し付ける医師が多いと思います。タイの日本人向けの総合病院のスキンケアクリニックに行きましたが、いきなり大瓶のスプレー式液体窒素でした。どちらが良いとはいいませんが、スプレー式の方は、蒸気が細かい為か、全く痛くありませんでした。

綿棒での液体窒素は、じわっとしみるような感覚があり、子どもは泣いてしまうかもしれません。1秒ではそれほど痛くないので、1秒を数回繰り返すか、3秒以上あてることもあります。目標は5秒以上ですが、普通は耐えられません。マイナス196度以上という超低温度ですので、一瞬「熱い!」と感じます。痛みはどちらかというと、病院を出てからやってきます。「血豆や水ぶくれ」になると、治る確率は上がります。焼いた後は、イボが無くなっても「炎症後色素沈着」としてシミのようになる場合もありますが、イボに比べれば大したことでは無いと思います。

液体窒素は痛い?仕事への影響は?

足の裏のイボや足先のイボに液体窒素が向いていないと考える理由ですが、「痛い」です。靴や靴底にあたるので、尚更痛みは身体を突き抜けます。施術当日は当然痛いのですが、施術後3日は動きまわると痛いので、仕事に支障をきたす場合があります。管理人は当初美容師で両足共に足裏を液体窒素で焼いていましたから「なんか最近すり足で歩いてない?」と就業員に突っ込まれていました。

自分では普段通りにしていても、傍から見れば何かしら違和感はあるものです。1個だけのイボや、片足だけの方は痛みは我慢できる程でしょう。そして、痛みが引いて普段通りになってきたな、と思ったのもつかの間、次の診療日が来てまた焼くのです。理想は毎週又は2週間に1回は欠かさず焼くことです。

治療方針は自己責任

医師や看護師は、治ると信じていることと、流れ作業で大量の人のイボを焼くので、「まあ、いづれ治りますよー」とか、「半年焼けばなんとかなりますよ」とか、「時間はかかりますけどいつかぺらっと剥がれますよー」等、前向きに言ってくれます。

しかし、言葉を信じて半年以上、ないし2.3年通い詰めた結果、足のイボに変化が無い方も多いちゃ多いでしょうね、実際は。それは他の病気についても同じと言えるでしょう。ある程度、自己責任で生きていく以上は、情報収集や自己分析を行い、治療方針が合っているか否かは自分で判断していかなくてはならないと思います。

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