生まれた赤ちゃんをすぐに抱いて、すぐに授乳したいと考えるママも多いはず。結論から言うと、元気に生まれてきた赤ちゃんを、少しの間、助産師のいるところで抱くのは比較的よく、少しでもリスクがありそうならやめておくのも手だということです。 低出生体重児のケアなどに良好として南米コロンビアで考えられた「カンガルーケア」は、現在多くの産婦人科でも取り入れられています。日本などの先進国では、NICUなどもありますので、低出生体重児のケア、死亡率に大幅な効果は見られないとされていますが、NICUに入った後も、希望があれば椅子に座って、抱かせてもらえることもあります。「カンガルーケア」は、お母さんの胸に赤ちゃんの顔と胸をつけて、接触させる保育方法です。温度が保てるほか、母乳の出方にも変化がある可能性があるとも...
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妊娠中、足がむくむこともありますが、朝起きた瞬間に足がつったり、足の筋肉がこわばった衝撃で目が覚めることはありませんか❔よく「こむら返り」と言われる症状で、足のふくらはぎの筋肉が痙攣を起こしています。妊婦は頻尿になりやすいので、夜何度かお手洗いに行くこともあります。 その影響による「水分不足」が原因で足がつることがあります。その他の原因は、運動不足による筋肉の減りと、子宮が大きくなったことによる「血行不良」です。妊娠週数が進むほど足がつる頻度は増え、治りも遅くなります。朝足がつって、夜まで筋肉に違和感があるなんてことも珍しくありません。また、妊婦は赤ちゃんの骨の成長に必要な一日900mgのカルシウムを必要としますが、多くの妊婦さんがカルシウムが不足しています。カルシウム不足が原因で足がつるこ...
妊婦の皆さん、子宮も大きくなって、血行も悪くなり、ある日突然、耳がつまるような、閉じたような、飛行機に乗ったような、プールなど水の中にいて、耳がこもったような感覚になったことはありませんか❔これは、ホルモン変化と血流変化による「耳管開放症」です。寝ている時にはなりにくいのですが、起きたり座ったりしているとなりやすく、歩き回ると血行が良くなりすぐに症状が出る場合もあり、慢性化すると血管のドクドクとした音や呼吸音が聞こえたり、耳が痛くなることもあります。貧血気味や体調が悪い日に「耳管開放症」になることもあります。また、「耳管開放症」でない場合は、喉と耳の間が詰まっているので、耳鼻科で開通してもらう必要があります。尚、鼻や喉に炎症がある場合は「耳管狭窄症」の疑いもあります。 「耳管開放症」と言えば...
妊婦、高齢者、免疫不全者、乳幼児は、食中毒の感受性が強いので、事前に知識を持ち、気を付けて生活しましょう。 リステリア菌 潜伏 9-48時間 2020年、米カリフォルニア州やハワイ州で、リステリア菌に感染したエノキダケを生で食べたことが原因で36人に症状が出て、4人が死亡、30人が入院し、妊婦が6例、うち2人は流産したという悲しいニュースがありました。リステリア症の症状は、頭痛、首の凝り、意識の混乱、平衡感覚の喪失、発熱、筋肉痛、けいれんなどので、重症化すると死に至ります。特に妊婦は流産や死産、早産の可能性があるので、食品は気を付けなければなりません。 リステリア菌で食中毒が多いのが、ナチュラルチーズ、生乳、生ハム、肉や魚のパテ、ネギトロ、スモークサーモンなどの燻製魚介類、魚卵製品(明太子...
妊娠すると「白髪」が増えますよね。あるいは、髪を染めない期間が長いので、増えた気がします。 実際、妊娠中と出産後は白髪が増える人が多いです。白髪染めをしないという判断は適切で、害が出ないかも知れませんが、カラー剤の種類によっては、皮膚にダメージが出るものがあります。したがって、前髪や耳周りだけであるとか、目立つ箇所の部分的に染めるという手もあるでしょう。あるいは、美容師さんに言って、根元1センチにはカラー剤をつけないで染めてほしい、ハーブを使用した安全な白髪染めをしてほしいと伝えれば、薬剤があればそのようにしてくれます。頭皮に直接薬剤がつくとどうしても皮膚吸収をし、影響が出る妊婦さんもいます。ただし、シャンプーの際は揉み込むのである程度の我慢が必要です。 ヘアマニキュアの場合は、表面だけに色...
妊婦検診の際、はじめにおしるしとして尿をとり検査をします。試験紙法などのdipstick testや尿沈渣などの検査を経て、尿糖や尿蛋白を母子手帳に書いてくれますが、自覚症状がないけれども気にかけたいのが、尿蛋白の(+)(+2)表示です。(−)は正常の陰性、(+)は陽性、(±)は弱陽性、(+2)は強陽性で、(+2)はすでに重症の可能性があります。(+)がたまに出る場合、妊娠期は偽陽性の可能性もありますが、何度も続くと怪しいです。 蛋白は腎臓でしかろ過できないのですが、妊婦はホルモン変化や血液が増える関係で腎臓に負担がかかり、「尿蛋白」が出やすく、さらに高血圧が重なると「妊娠高血圧症」となり、重症化すると「加重型妊娠高血圧腎症」などになってしまいます。妊婦さんの10人に1人がそのリスクがあり、...
10センチ前後もある、あんなに大きな赤ちゃんの頭が、お母さんの産道を通り抜けて、一体どうやって出てくるんだろうと不思議に思う妊婦さんは多いことでしょう。 実際、出産の際に膣の入り口部分が肛門に向かって裂けてしまい、治りが遅くなったり、思わぬ出血を伴うケースが少なくありません。そこで事前に出口を大きくしておくのが「会陰切開」です。医師と助産師は、予め「会陰切開」を希望するかを妊婦に尋ねておきますが、当日出産の現場で、裂傷を防ぐ会陰切開が必要かどうかを見極めます。医師と相談して切開を希望するかを決めておきましょう。 会陰とは、膣と肛門の間とその周辺部分です。会陰切開は、会陰が広ければ広いほど赤ちゃんは出やすいことから、1742年にアイルランドの医師が始めた施術で、難産を回避できる可能性があります...
元々高血圧ぎみの人はもとより、甘いものや味の濃いものなどをとりすぎるなどが原因で高血圧が見られ、食事の改善などをせずそのまま過ごすと「高血圧症候群」となる可能性があります。出産に際して、年間50人ほどの妊婦さんが亡くなっていますが、やはり高血圧であることが原因となるケースも多く、できるだけ早期に血圧を戻しておく体調管理をした方が良いです。 妊婦の死因は子宮内の大量出血が最も多く、血圧が上がっている人は出産当日の思わぬ脳出血も多いです。また、羊水が血液の中に入ることで羊水塞栓症になり内臓に影響が出ることが死因の半数を占めているので、血圧をコントロールすることは脳出血など最悪のケースを逃れるための準備となります。血圧が高く死に至る場合は、激しい頭痛や全身倦怠感、嘔吐などから始まり、産後も急速に悪...
妊婦検診で必須項目になっていし、医者の多くも事前に積極的に説明してくれずに怖いのが「先天性トキソプラズマ症」です。あまり知られていませんが、先天性トキソプラズマ感染症の出生数は、年間130~1300人と推計されており、決して少なくありません。母子手帳を貰えば後ろの方に書いていますが、母子手帳は3ヶ月目くらいでもらうので、予防が間に合わないこともあります。 トキソプラズマ原虫に感染したレアステーキ、ユッケ、馬刺、牛刺、鳥刺、レバ刺、鹿刺などを食べたり、猫などの動物の排泄物を触ったり、土の中などにも存在するので土いじりをしたいり、身近な微生物ですが、人体にも感染します。海外渡航経験のある人は、海外ではよく食べられるラム肉は、火が通っていてもかかることがあります。また、日本のブランド牛などであれば...
排卵日直前に増えたおりもの(のびおり)によって、精子は卵子のところに運ばれますが、その後正常な妊娠をすると、毎月のおりものと同じような量と状態となり、一定期間はおりものが減ったような気がします。すると、妊娠はしていないのかもしれないと思いがちですが、自宅で簡易キッドなどで検査をし、「陽性」であれば妊娠の可能性が高いので、産婦人科を予約してください。妊娠判明後、すぐにおりものが増えるわけではありませんが、つわりが酷くなる8週間以降頃〜12週頃におりものが増えることが多く、数ヶ月はドロッとしたおりものが大量に下着につくことがあります。おりものシートを利用する妊婦さんも多いですが、蒸れて菌の感染の原因になることもあるので、1日に数回、よく交換して清潔に保つことをお勧めします。 妊娠中のおりものにピ...
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