10センチ前後もある、あんなに大きな赤ちゃんの頭が、お母さんの産道を通り抜けて、一体どうやって出てくるんだろうと不思議に思う妊婦さんは多いことでしょう。 実際、出産の際に膣の入り口部分が肛門に向かって裂けてしまい、治りが遅くなったり、思わぬ出血を伴うケースが少なくありません。そこで事前に出口を大きくしておくのが「会陰切開」です。医師と助産師は、予め「会陰切開」を希望するかを妊婦に尋ねておきますが、当日出産の現場で、裂傷を防ぐ会陰切開が必要かどうかを見極めます。医師と相談して切開を希望するかを決めておきましょう。 会陰とは、膣と肛門の間とその周辺部分です。会陰切開は、会陰が広ければ広いほど赤ちゃんは出やすいことから、1742年にアイルランドの医師が始めた施術で、難産を回避できる可能性があります...
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- 2020 6月
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元々高血圧ぎみの人はもとより、甘いものや味の濃いものなどをとりすぎるなどが原因で高血圧が見られ、食事の改善などをせずそのまま過ごすと「高血圧症候群」となる可能性があります。出産に際して、年間50人ほどの妊婦さんが亡くなっていますが、やはり高血圧であることが原因となるケースも多く、できるだけ早期に血圧を戻しておく体調管理をした方が良いです。 妊婦の死因は子宮内の大量出血が最も多く、血圧が上がっている人は出産当日の思わぬ脳出血も多いです。また、羊水が血液の中に入ることで羊水塞栓症になり内臓に影響が出ることが死因の半数を占めているので、血圧をコントロールすることは脳出血など最悪のケースを逃れるための準備となります。血圧が高く死に至る場合は、激しい頭痛や全身倦怠感、嘔吐などから始まり、産後も急速に悪...
妊婦検診で必須項目になっていし、医者の多くも事前に積極的に説明してくれずに怖いのが「先天性トキソプラズマ症」です。あまり知られていませんが、先天性トキソプラズマ感染症の出生数は、年間130~1300人と推計されており、決して少なくありません。母子手帳を貰えば後ろの方に書いていますが、母子手帳は3ヶ月目くらいでもらうので、予防が間に合わないこともあります。 トキソプラズマ原虫に感染したレアステーキ、ユッケ、馬刺、牛刺、鳥刺、レバ刺、鹿刺などを食べたり、猫などの動物の排泄物を触ったり、土の中などにも存在するので土いじりをしたいり、身近な微生物ですが、人体にも感染します。海外渡航経験のある人は、海外ではよく食べられるラム肉は、火が通っていてもかかることがあります。また、日本のブランド牛などであれば...
排卵日直前に増えたおりもの(のびおり)によって、精子は卵子のところに運ばれますが、その後正常な妊娠をすると、毎月のおりものと同じような量と状態となり、一定期間はおりものが減ったような気がします。すると、妊娠はしていないのかもしれないと思いがちですが、自宅で簡易キッドなどで検査をし、「陽性」であれば妊娠の可能性が高いので、産婦人科を予約してください。妊娠判明後、すぐにおりものが増えるわけではありませんが、つわりが酷くなる8週間以降頃〜12週頃におりものが増えることが多く、数ヶ月はドロッとしたおりものが大量に下着につくことがあります。おりものシートを利用する妊婦さんも多いですが、蒸れて菌の感染の原因になることもあるので、1日に数回、よく交換して清潔に保つことをお勧めします。 妊娠中のおりものにピ...
安定期に入った後の妊娠22週〜36週に強い腹痛や頻繁な子宮収縮(お腹が固くなる)、破水の状態になると、検査をし子宮頸管の長さが3センチ以下、または子宮頸管開大が2cm以上となっていると、早産の予兆があり、これを「切迫早産」といい治療を開始します。軽度の場合は自宅安静ですが、微熱が出ることも多く、下腹部痛もある中、当日入院となるケースも多いので、妊婦さんは日頃からいつ入院しても良い準備と家族との相談をしておきましょう。 軽度から行くと、順番として、自宅などで安静→子宮収縮抑制剤の短期投与(内服or点滴)→抗生剤による膣洗浄や漢方療法→子宮頸管縫縮術で入院 となりますので、極力安静時点で張りや出血がなくなるのが良いです。 「切迫早産」に使用する薬 「切迫早産」の具体的治療は、子宮口が開かないよう...
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